Q.メール
カゴ落ちメールには何を書く?
カゴ落ちメールには、どの店からの何の連絡かが分かる件名、カートに残っている商品、購入手続きに戻るリンク、購入前の疑問に答える情報(送料・お届けの目安・返品や交換の条件・問い合わせ先)を書きます。割引などの特典は必須ではありません。特典がなくても、相手が「何を買おうとしていたか」を思い出し、迷っていた点を確かめて戻れる内容になっていれば、メールとして成り立ちます。
送るタイミングと通数は、141 ANSWERSの「カゴ落ちメールはいつ・何通送る?」で説明しています。ここでは、1通の中に何を書くかを扱います。
件名と差出人で、どの店の何の連絡かを伝える
受信箱で目に入るのは、差出人名と件名です。差出人名は、カートに入れたサイトと同じ店名にし、件名には用件を入れます。たとえば「【店名】カートに商品が残っています」のように、何のメールかが一目で分かる書き方にします。
件名に商品名を入れる方法もあります。選んだ商品が思い浮かびやすくなる一方で、商品名が長いと用件が切れて見えなくなることがあります。スマートフォンの受信箱で、店名と用件が表示される範囲に収まっているかを確認します。
「在庫わずか」「本日限り」など、急がせる言葉を件名に入れるのは、それが送信時点の事実である場合に限ります。
本文の最初に、カートの商品と戻る入口を置く
本文では、最初に目に入る位置に、カートに残っている商品を示します。商品名と画像に加えて、選んだ色・サイズ・数量・価格など、相手が選んだ内容をそのまま表示できると、何を買おうとしていたかを思い出しやすくなります。
その近くに、購入手続きに戻るボタンを置きます。ボタンの文言は「カートを確認する」「購入手続きに戻る」など、押したあとに何が起きるかが分かるものにします。
配信前に、次の点を実際に試して確かめます。
- リンク先:ボタンを押すと、商品が入ったカートや購入手続きの画面が開くか。ログインを求められる場合や、カートに入れたときと違う端末で開いた場合に、カートが空にならないか。
- 価格と在庫:メールを作成するときに、いつの価格や在庫情報が使われるかを確認します。送信後に価格が変わったり売り切れたりする場合もあるため、期限のある価格は期限を示し、リンク先で現在の価格や在庫を確認できるようにします。
- 表示:スマートフォンでボタンが押しやすいか。画像が表示されない環境でも、商品名と用件が文字で読めるか。
迷った理由に合わせて、判断材料を添える
カートに商品を入れたまま離れた理由を、メールを送る側が一人ずつ確かめるのは難しいものです。そこで、購入の直前に確かめたくなる情報を、本文の後半に短く添えます。
次は、離れた理由の仮の例と、メールに書ける情報の対応です。
| 離れた理由(仮の例) | メールに書ける情報 |
|---|---|
| 送料を含めた合計金額が想定と違った | 送料の条件(いくら以上で無料になるかなど)、合計金額を確かめられる場所 |
| いつ届くか分からなかった | 発送までの目安、お届け日を指定できるかどうか |
| サイズや色、自分に合うかが不安だった | 返品・交換の条件、サイズ表や使い方のページ |
| 入力の途中で手が離れた | 支払い方法の種類、入力した内容が保存されているかどうか |
| 聞きたいことがあった | 問い合わせ先と、返事が届くまでの目安 |
すべてを長く書くと、カートに戻るボタンが目立たなくなります。どの情報を載せるかは、問い合わせやよくある質問で多い内容と、購入手続きのどの画面で離れた人が多いかから選びます。離れた画面は理由そのものではありませんが、たとえば、送料が表示される画面で離れる人が多ければ送料の条件を、支払い方法を選ぶ画面で離れる人が多ければ使える支払い方法を、上のほうに置く、という選び方ができます。詳しい説明はサイトのページに任せ、メールにはそのページへのリンクを置きます。
特典を付けるなら、条件まで書く
割引クーポンやポイントなどの特典を付ける場合は、特典の内容と一緒に、使える期限、対象の商品、最低購入金額、ほかの割引と併用できるか、使い方(自動で適用されるのか、コードを入力するのか)を書きます。条件が分からないまま購入画面に進み、割引が反映されないと、そこで再び手が止まることがあります。
特典を付けるかどうかは、カゴ落ちメールの文面だけでは決まりません。どの人に、何通目で付けるかは、利益の計算や、ほかの割引施策との関係も踏まえて決めます。カゴ落ちのたびに特典を付ける場合の注意は、上で紹介した「いつ・何通送る?」の記事で触れています。
割引前の価格と並べて表示する場合は、比べる価格の根拠を確認し、誤認を招かない表示にします。価格の表示については、景品表示法等の確認が必要です。
1通の主役は、カートの商品にする
ほかのおすすめ商品やセールの案内を加えることもできます。その場合は、カートの商品と戻る入口より目立たない位置に置き、何のメールなのかが分からなくならないようにします。
メールの末尾には、問い合わせ先と配信停止の方法を書きます。広告・宣伝を含むメールとして送る場合は、送信への同意と必要な表示事項を、特定電子メール法などで確認します。
送ったあとに、どの情報が使われたかを見る
文面を見直すときは、メールのリンクごとのクリックを見ます。カートに戻るボタンのほかに、送料や返品条件のページへのリンクが押されていれば、その点で迷っていた人がいる手がかりになります。
文面の違いを比べる場合は、対象者の条件をそろえ、変える箇所を1つに絞ります。配信から同じ時間が経った時点で、届いた人数に対する、クリックした人数と購入手続きを完了した人数の割合を比べます。前後の配信を比べる場合は、セールや対象者の変化も確認し、差を文面だけの効果とは決めません。
自社の場合、どこを見直せばいいか相談したい方へ
OFFICE 141では、CRM・リピート・顧客導線について無料相談を受け付けています。
OFFICE 141編集部が、マーケティング実務に関する一般的な情報をまとめています。内容は公開時点の情報をもとにしており、個別の状況によって判断が異なる場合があります。