Q.メール

メルマガの件名はどう書けば開封率が上がる?

公開 2026.10.11 最終確認 2026.10.11 OFFICE 141編集部

メルマガの件名は、受信トレイでは途中までしか表示されない前提で、読者にとっての用件を冒頭に具体的に書き、続きをプリヘッダーで補います。開封率が上がる文字数や言い回しに全社共通の正解はないため、どの書き方が自社の読者に合うかは、件名だけを変えたABテストで確かめます。

冒頭に用件を置き、短くまとめる

受信トレイに表示される件名の長さは、端末、メールアプリ、画面の幅、文字サイズの設定によって変わります。スマートフォンのように表示の幅が狭い画面では、長い件名の後半は省略されます。「何文字以内なら全部読める」という共通の基準はないので、文字数を合わせることよりも、後半が省略されても用件が伝わる語順にすることを優先します。

  • 何の知らせかを表す言葉(商品名、内容、期限など)を前に置く
  • 「◯◯通信 vol.25」のように毎回同じ前置きや、あいさつは、後ろに回すか省く
  • 差出人名で店名が分かる場合は、件名の冒頭を用件に使う書き方も試す

実際の見え方は、テスト配信をスマートフォンとパソコンで受信して確かめます。読者の利用が多い端末やメールアプリが分かっている場合は、その環境で確認します。

読者が開く理由を、具体的に書く

受信トレイで開くかどうかを決めるときに読者が見るのは、差出人名と件名、そのあとに続く短い文です。件名を書いたら、「自分に関係がある」「開くと何が分かるか、何が得られるか」の2点が読み取れるかを見直します。「新商品のお知らせ」「10月号」のような件名は、店側の用件は伝えていますが、読者が開く理由までは伝えていません。

具体的にするには、対象・内容・条件を事実で書き足します。次の表は説明のための仮の例です。

書き換える前 書き換えた例 書き足した情報
新商品のお知らせ 乾燥が気になる季節の保湿クリーム、10月15日発売 どんな場面に向けた商品か、いつからか
キャンペーン実施中 定期コースの方へ:10月31日まで送料無料 対象者、期限、得られること
スタッフコラム更新 開封後の美容液はいつまで使える?保管のしかた 読むと分かること

「本日まで」「数量限定」のように期限や限定を伝える言葉は、事実がある場合に使います。期限や限定だけを強調せず、何が対象で、読者にどんな用件があるのかも具体的に伝えます。件名と本文の内容が食い違うと、その回は開封されても、次回から開かれなくなったり、配信停止につながったりするおそれがあります。商品の効果・効能に触れる場合、広告表現については薬機法・景品表示法等の確認が必要です。

記号や絵文字、数字、問いかけの形が合うかどうかは、読者と商材によって変わります。決まった型として使い続けるのではなく、あとで説明するテストで確かめる対象にします。

プリヘッダーを、件名の続きとして書く

プリヘッダー(プレビューテキスト)は、受信トレイで件名に続けて表示される短い文です。配信ツールのKlaviyoは、プレビューテキストを設定しない場合、メールアプリが本文の最初の文字列を自動で表示し、画像の代替テキストやナビゲーションの文字が表示されることがあると説明しています。本文の先頭にある「画像が表示されない方はこちら」のような一文が件名の隣に出ていないかを、自社の配信で確認してください。

  • 件名と同じ内容を繰り返さず、件名に入りきらなかった情報(対象、期限、具体的な中身)を書く
  • 表示される文字数は端末やメールアプリによって異なるため、件名と同じく前半に要点を置く
  • 専用の設定欄があるか、どこで設定するかは配信ツールによって違うので、利用中のツールのヘルプで確認する

ABテストで、自社の読者に合う書き方を確かめる

ここまでの内容は考え方の出発点です。どの書き方で開封が増えるかは読者によって違うため、配信ツールにABテストの機能があれば、次の条件をそろえて比べます。

  • 変えるのは件名だけにする:本文、プリヘッダー、差出人名、配信日時は同じにします。複数の要素を同時に変えると、どれが結果に影響したのかが分かりません。
  • 対象を無作為に分ける:購入者と未購入者のように性質の違うグループ同士で比べると、結果の差が件名によるものか、グループの違いによるものかを区別できません。
  • 1回の結果で決めない:配信数が少ないと、偶然でも差が出ます。同じ切り口(たとえば、期限を前に置くか置かないか)を数回試し、同じ傾向が続くかを見ます。

結果は開封率だけで判断しません。配信ツールのMailchimpは、メールに入れた小さな画像の読み込みで開封を計測していると説明しています。同社によると、Appleの「メールプライバシー保護」を有効にしている受信者では、メールを開いていなくても画像が読み込まれて開封として記録され、開封率が実際より高くなります。開封率にもとづくABテストの結果が正確でない場合があるとも述べています。利用中のツールでの扱いをヘルプで確認し、件名のテストでもクリックや購入をあわせて見ます。開封率が高いのにクリックにつながらない場合は、開封計測への影響に加え、件名から期待した内容と本文が合っているか、リンク先へ進む理由が伝わっているかを確認します。比較するときは、クリック数だけでなく、到達したメール数に対するクリックした人数の割合も、同じ条件で見ます。

件名を直しても開封率が変わらないとき

件名で変えられるのは、受信トレイに届いたメールを、読者が開くかどうかの部分です。次のような場合は、件名以外の原因も確認します。

  • 迷惑メールフォルダに振り分けられている、またはエラーで届いていない
  • 長いあいだ反応のない読者が、配信リストに多く含まれている
  • 配信の頻度や内容が読者の期待と合わず、差出人名を見た段階で開かれなくなっている

開封やクリックはあるのに売上につながらない場合の見方は、141 ANSWERSの「メルマガの効果が出ない原因は?」で説明しています。

出典

  • 「How to insert preview text into an email」Klaviyo Help Center(2025年7月7日更新)https://help.klaviyo.com/hc/en-us/articles/115005082687
  • 「Apple Mail Privacy Protection (MPP) FAQs」Mailchimp https://mailchimp.com/en-gb/help/apple-privacy-faq/

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