Q.メール

メルマガの配信頻度はどれくらいが最適?

公開 2026.10.12 最終確認 2026.10.12 OFFICE 141編集部

メルマガの配信頻度は、届ける情報の量、商品の購買周期、登録時に伝えた内容から仮の回数を決め、配信停止・クリック・購入の推移を見て調整します。回数の参考として、Benchmark Emailは、購入頻度が高い商品や低単価の商品では週1回以上、購入頻度が低い商品や高単価の商品では月1〜2回を目安として紹介しています。これは同社が示す目安で、自社に合う回数は、通常のメルマガ以外に届くメールも含めて考えます。

出発点の回数は、3つの材料から決める

届ける情報がどれだけあるか

配信の枠を先に決めて中身を埋めるのではなく、読者に知らせる意味のある情報が1か月にいくつあるかを書き出します。新商品や再入荷、期限のある企画、使い方や選び方の情報などが候補です。

情報の数だけで配信回数が決まるわけではありません。同じ企画でも、開始の案内と締切前の案内では役割が異なります。追加する1通に役割があるかを確認し、単なる言い換えで回数を増やさないようにします。反対に、知らせることが多いのに回数を絞ると、1通に複数の用件が入り、期限のある案内が後回しになることがあります。回数は、1通ごとに「このメールの用件は何か」を言える範囲で考えます。

商品の購買周期

毎週のように買う食品と、数か月に一度買い足す化粧品では、読者が「買うかどうか」を考える機会の数が違います。購買周期の長い商品で販売の案内だけを高い頻度で送ると、買う時期ではない読者に同じ用件が続けて届きます。

この場合は、回数を購買周期に近づけて減らす方法と、買う時期以外にも読む理由のある内容(使い方、手入れの方法、選び方など)を用意して回数を保つ方法があります。後者を選ぶなら、その内容を継続して作れるかも判断材料になります。

登録時に伝えた内容と頻度

登録フォームや購入時の案内で「月2回、新商品の情報をお届けします」のように伝えている場合、読者はその内容と頻度を前提に登録しています。そこから大きく増やすときは、変更することを先に知らせます。頻度を示していない場合は、登録時に示しておくと、読者は受け取る量を分かったうえで登録できます。

メルマガ以外も含めて、1人が受け取る量を数える

メルマガの回数だけを数えても、読者の受信トレイに届く量は分かりません。ステップメール、カゴ落ちメール、購入後のフォローメール、再入荷の通知などの自動配信も、読者にとっては同じ差出人からのメールです。LINE公式アカウントでも配信しているなら、その分も加わります。

1人の読者が1週間に受け取る通数を、登録直後の人、購入直後の人、定期購入中の人など、いくつかの状態について数えます。登録や購入の直後は、自動配信が続けて届く設定になっていることがあります。この時期にメルマガも通常どおり届くと、全体の平均より多い通数を受け取る読者が出ます。重なりが大きい場合は、自動配信が続くあいだメルマガの対象から外す、内容の近いメールをまとめる、といった方法があります。

回数は、読者全員で同じにしなくても構いません。配信ツールで対象を分けられるなら、最近購入した人やクリックのある人と、長いあいだ反応のない人とで、回数を変える方法もあります。

メルマガとステップメールの役割の分け方は、141 ANSWERSの「メルマガとステップメールはどう使い分ける?」で、LINEの回数の考え方は「LINE公式アカウントの配信頻度は週何回が目安?」で説明しています。

「送りすぎ」は、配信停止と迷惑メール報告で確かめる

配信停止が増えたときは、回数を増やした時期と重なっているかを確認します。ただし、回数だけが原因とは限りません。Benchmark Japanの「メールマガジン購読状況調査 2026年度版」でも、配信停止の理由に、配信数の多さと内容への関心の低下が挙がっています。自社でも、回数に加え、内容と送っている相手が合っているかを確認します。

配信停止とあわせて確認したいのが、迷惑メールとして報告された割合です。Googleの「メール送信者のガイドライン」は、個人用Gmailアカウント宛てにメールを送る送信者に、Postmaster Toolsで報告される迷惑メール率を0.3%未満に維持するよう求めています。同じガイドラインは、迷惑メール率が高い状態が続くと、迷惑メールへの分類が増えるとも説明しています。回数を増やすときは、この数字が上がっていないかも見ます。

回数を変えたら、期間あたりの数字で比べる

回数を変えると、1通ごとの率と、期間全体の数字が別の動きをすることがあります。月4回から月8回に増やした場合の仮の例です。各回の到達人数を約1万人として概算しています。実際には、配信停止や新規登録によって人数が変わります。

指標 月4回 月8回
1通あたりのクリック率(到達人数に対するクリックした人数) 2.0% 1.5%
各通のクリックした人数を足した月間延べ人数 約800人 約1,200人
1通あたりの配信停止率 0.1% 0.1%
1か月の配信停止人数 約40人 約80人

1通あたりのクリック率だけなら「反応が落ちた」、1通あたりの配信停止率だけなら「変わらない」と読めてしまいます。回数を変えた結果は、同じ長さの期間の合計で比べます。見る数字は次の3つです。

  • 配信停止と迷惑メール報告:配信停止は、比較開始時点の対象者のうち、期間内に停止した人数と割合を見ます。期間中に新しく登録した人は分けて集計します。迷惑メール報告は、Postmaster Toolsで確認できる場合、回数を変える前後の迷惑メール率を見ます。
  • クリック:延べ回数に加えて、配信ツールで分かる場合は、期間内に1回以上クリックした人数も見ます。同じ人のクリックが増えただけなのか、反応する人が増えたのかを区別するためです。
  • 購入:期間内の購入件数や売上を、配信対象1人あたりで比べます。

購入は、メール経由と計測された分だけで判断しないようにします。メール経由の購入には、メールが届かなくても買っていた人の分が含まれることがあります。配信ツールで対象を無作為に2つに分けられるなら、一方だけ回数を変え、同じ期間の購入全体を比べると、回数の違いによる差を確かめやすくなります。

比べるときは、条件もそろえます。

  • 回数と内容を同時に大きく変えない(どちらが影響したのかが分からなくなります)
  • セールや新商品の発売など、売上が動く出来事の有無をそろえる
  • 商品の購買周期より短い期間で、購入への影響を判断しない

判断は、1人あたりの購入の変化と、配信停止・迷惑メール報告の変化を並べて行います。購入が増え、配信停止や迷惑メール報告の増え方が小さければ、変更後の回数を続ける根拠になります。購入が変わらず配信停止だけが増えたなら、元の回数に戻すか、増やした分の内容と対象を見直します。配信停止した読者には、その後メールで案内できなくなるため、短い期間の購入だけでなく、配信対象がどれだけ減ったかも考慮します。回数を減らす場合も、減らしたあとに1人あたりの購入が落ちていないかを同じ方法で確認します。

出典

  • 「メルマガの頻度は月に何回がいいの?他社平均と最適なペースの見つけかたは?」Benchmark Email(2023年1月1日公開)https://www.benchmarkemail.com/jp/blog/how-often-should-you-send-marketing-emails/
  • 「メールマガジン購読状況調査 2026年度版」Benchmark Email(2026年3月5日公開)https://www.benchmarkemail.com/jp/blog/newslettersurvey2026/
  • 「メール送信者のガイドライン」Google(Gmail ヘルプ)https://support.google.com/a/answer/81126?hl=ja

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